敵を研究し、チームをマネジメントするのがサッカー監督のお仕事
サッカーにおける監督は非常に重要な役割をしています。それは大きく、敵チームに対する研究と、自分のチームのマネジメントです。
プロサッカーの監督は戦術や戦略を考え、それをコーチ陣を通して選手たちに浸透させていきますので、自らが練習を仕切り、指示することに時間を割く部活動の監督とは役割がやや異なります。
敵チームに対する研究は非常に大事な仕事で、相手のチームの強みを消し、弱みを突くための戦術を考えるためにも欠かせません。情報収集のために多くのスタッフを抱え、敵チームのデータや直近の試合の映像などの情報を集めて分析し、特徴的な場面を抽出してどのように試合を運ぶかを考えていきます。自分のチームの強みを押し出すだけで勝ててしまうようなチームはわずかで、多くのチームは戦略・戦術やその浸透度によって勝敗が変わるため特に重要な仕事のひとつです。
選手のマネジメントも監督の重要な仕事で、選手起用はマネジメントの一部分でしかありません。限りあるメンバー枠にどのような選手を集め、チームで行う戦術を浸透させるかは、監督の最重要の仕事です。また、人を集めるだけでなく、その待遇や評価を考えたり、成長に必要なアドバイスや機会を提供することも監督の仕事です。
サッカー監督は試合中にタイムを取って指示をすることができないため、作戦は試合前に徹底して伝え、チームで意思統一ができているのが理想です。
マネジメントを日々行う必要があるのは、試合前に詰め込んで教育をするだけでは足りないからです。監督のマネジメント次第でサッカークラブの状況は大きく変わるため、サッカーを見る場合は監督にも注目すると良いでしょう。