優秀なゴールキーパーの獲得には価値がある
サッカーは野球やバスケットボールなどと比べて圧倒的に点が入りづらい競技です。
両チーム合計して10得点以上入る事はほとんどありません。そのため、先制点を奪われたチームは極めて不利な状況に陥ります。特に守備力が高いチームに先制されてしまった場合、引き分けには持ち込めても試合に勝つ(2点以上奪う)のは困難なため、選手や観客のモチベーションはガチ落ちしてしまいます。そんな中で戦っていても選手の能力は上がっていきませんし、新たなファンを獲得できません。
つまり、サッカーという競技において「先制されない」という事はとても大事な事で、そのためには幾つかの有効な方法があります。
まず一つは、優秀なディフェンダーをユースから育成したり、高い移籍金を支払って外から獲得しレギュラー選手として起用するという事です。しかし、プロサッカービジネスが年々巨大な産業となっていく中で、どんなに優秀なDFを並べても抑えきれない強力な3トップを擁するようなクラブが出てきました。MSNという略称で知られたバルセロナの3トップ(メッシ・スアレス・ネイマール)が一番良い例です。こういった世界的なFW3人から攻撃を仕掛けてきたら、どんなにすごいディフェンダーでも彼らを完全には止めきれません。
しかし、そんな中ピッチ上で唯一手が使えるプレーヤーであるゴールキーパーに世界のトップ選手を起用すれば、失点の確率を一気に抑えられます。それにより、失点0の中で選手は高いモチベーションで試合に臨めますし、観客はテンション高く試合を観戦できます。観客の熱い声援が絶えず続けば、選手のモチベーションが上がって得点の可能性も高まります。このように、守備力が高いGKを擁している事はあらゆる意味で試合に好影響を与えます。
バルセロナのようなチームが出てきている状況の中で、どんなに高い移籍金・年俸を払ってでも優秀なGKを獲得しようという流れが強まっている状況です。