若手日本人選手がサッカーのビッククラブ移籍、試合出場

日本人が海外のビッククラブに移籍することは今やそう珍しいことではありません。プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドでプレーした香川選手のように、ステップを踏んでビッククラブにたどり着く例だけではなく、バイエルンミュンヘンでプレーした宇佐美選手のように若手の段階で素質を認められて移籍する例もあります。レアルマドリードに加入した久保選手もそうした選手の一人でしょう。

若手選手にとっていきなりビッグクラブに加入するのはいいことばかりではありません。デメリットもあるのです。その一つが、試合出場がなかなかできないという点です。

アーセナルの移籍した宮市選手の場合、すぐに別のチームにレンタルされてしまい、アーセナルの選手としてはほとんど試合に出場できないまま契約を解除されました。前出の宇佐美選手もほぼ同じです。試合に出られないと試合勘が鈍り、あるいはスター選手たちと練習できるという点だけで満足してしまい、いつの間にかサッカー選手としてのピークを過ぎてしまうこともあります。

ビッククラブに移籍してすぐにレギュラーとして出場できるぐらい突出した実力があればいいですが、そうでないならば弱小でもいいので試合に出続け、力をつけていく方がいいでしょう。

多少回り道になりますが、弱小チームのレギュラーというキャリアからスタートし、徐々にステップアップをして最終的にビッククラブのレギュラーとして移籍する選手は世界的に見て決して少なくありません。